— Dim Grow LP

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Artist(s): Label: 2PPLP001 | Style: , , Format: LP Country: Year:

名古屋にスポットライトを当てたWisdom Teethの最新コンピレーション『nagoyaka na kaze / 和やかな風 (quiet wind)』から、abentisが立ち上げた新レーベル「2++」が登場した。abentisは、シーンの中心人物としてFactaやK-LONEと共にこのコンピレーションのキュレーションを手掛けた。 名古屋のアンダーグラウンド・エレクトロニック・ミュージックの様々な側面を、レコードを通じて世界に紹介するシリーズとして構想されたこのレーベルの、最初のリリースはabentisのデビュー・アルバム『Dim Grow』である。アルバム全体を通して、Ableton Liveのフィジカル・モデリング・シンセサイザーを用いて作り出された、精巧にデザインされたエレクトロニック・マレット・サウンドが主役を務めている。 マリンバやカリンバのような新鮮でパーカッシブでありながら、同時に異世界的で非現実的な質感も併せ持つこれらの音色が、本作のサウンド・アイデンティティの中核を成している。ほぼ無音に近い瞬間には、ガラスと金属の狭間に浮かぶような水晶のような共鳴が、温度の微妙な変化と共にきらめき、アルバムに独特の質感を与えている。 K-LONE、Tristan Arp、SalamandaといったWisdom Teethの仲間たちと同じ音響的感性を共有しつつも、abentisの独特で奇妙な音色パレットは、彼に最も強い影響を与えた人物の一人、細野晴臣にその源流を見出すことができる。 特に、細野晴臣が70年代半ばに発表したトロピカルな要素を取り入れたソロ・アルバム――『Tropical Dandy』(1975年)、『Bon Voyage Co.』(1976年)、『Paraiso』(1978年)――は、重要な参照点となっている。 1976年に横浜中華街で行われたライブでの細野晴臣のマリンバ演奏とボーカルパフォーマンスに象徴的に表れているように、マリンバは、マーティン・デニーやハワイアン・ミュージックに触発された、想像上のエキゾチックな風景を構築するための中心的な楽器として機能していた。 地元のジャズバーで働いた後、ヒップホップのビートメイカーとして活動を始めたアベンティスにとって、ジャズやR&Bに根ざし、明るさと暗さの間を曖昧に行き来する和声の語彙である「テンション・コード」の言語は、『Dim Grow』全体を通じて一貫した文法を形成している。 このアルバムの核心となるテーマ「マレット+テンション・コード」の背後には、幅広い音楽的系譜が存在する。ジャズの緊張感を先取りしたクロード・ドビュッシーの和声的感性、プロト・ミニ...

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